Arch Linuxのインストール手順

2017年12月31日

ここではArch Linuxのインストール手順を記述します。
インストールにはグラフィカルインターフェースがありませんので、
本ページはほぼ入力コマンドの紹介です。

Arch Linuxのisoイメージのダウンロードと起動用USB作成

下記ページからArch linuxをダウンロードしてください。
https://www.archlinux.org/download/

また、isoを利用したインストールUSBの作り方はこちらを参照してください。

起動用USBが出来上がったら、インストールしたいPCに差し込み、電源を入れます。
PCの起動がBIOSで管理されている場合は下記のような起動用画面が、

UEFIで管理されている場合は下図の様な画面がでます。

双方とも一番上の行を選択したまま、エンターキーを押して先に進めると、下図のよう画面になります。

本ページではUEFI形式の場合のインストールをご紹介します。

キーボードレイアウトの設定

それでは、インストールに入ります。
標準のキーボード配列は英語配列になっているので、日本語配列に変更します。

# loadkeys jp106

パーティションの設定

gfdiskを使って設定します。インストール先のHDD/SSDドライブは/dev/sdaとなっていますので、下記コマンドを実行してください。

# gfdisk /dev/sda

使い方は下記のとおりです。

「o」で既存のパーティション状態を消去する
「p」で現在のパーティション情報を得る
「d」でパーティション削除
「n」 で新たなパーティションを作る
   シリンダ数はディフォルトのままでenter
   サイズは、M,Gなどをつけてバイト数を入力する
   必要な分だけパーティションを作る
「w」セーブ

私の場合、下記の通りとなりました。好みにより、/varや/usrを別パーティションにしても良いと思います。
—————————————-
/boot /dev/sda1 500MiB
swap /dev/sda2 4GiB
/   /dev/sda3 50GiB
/home /dev/sda4 178.4GiB
—————————————-

パーティションのフォーマット

パーティションを作ったら、次にフォーマットします。
/dev/sda1はFat32形式でフォーマットしてください。

# mkfs.vfat -F32 /dev/sda1
# mkfs -t xfs /dev/sda2
# mkfs -t xfs /dev/sda3
# mkfs -t xfs /dev/sda4

パーティションのマウント

フォーマットされたパーティションを/mnt以下にマウントします。

最初にマウントするのは、ルートパーティション(ここでは/dev/sda3)からになります。

# mount /dev/sda3 /mnt
# mkdir /mnt/home
# mkdir /mnt/boot
# mount /dev/sda1 /mnt/boot
# mount /dev/sda4 /mnt/home

スワップの有効化

スワップファイルを作成し、有効化します。

# mkswap /dev/sda2
# swapon /dev/sda2

インターネットへの接続の確認

インストールにはインターネットに繋がっていなければいけませんので確認してください。(大体は繋がっているはずです)

# ping google.co.jp

システムクロックの更新

# timedatectl set-ntp true

ミラーの選択

次に、パッケージのダウンロード先のミラーサイトを選択します。
日本のサーバーを選ぶことにより、インストール用ファイルの
ダウンロード速度が早くなります。
今回は、viを使って、ミラーリストを編集します。(エディタはnanoでもなんでも構いません)

# vi /etc/pacman.d/mirrorlist

mirrolistの下の方に日本語のサーバーの記述があるので、2つのサーバーをリストの一番上に持ってきてください。

OSのインストール

OSのインストール

# pacstrap /mnt base base-devel

fstabファイルの生成

fstabファイルを生成します。

# genfstab -p -U /mnt >> /mnt/etc/fstab

chroot

新しくインストールしたシステムにchrootします。

# arch-chroot /mnt

タイムゾーンの設定

タイムゾーンを東京に設定します。

# rm /etc/localtime
# ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

ハードウェアクロックの設定

# hwclock –systohc –utc

ロケールの設定

/etc/locale.genをviなどで開きます。

# vi /etc/locale.gen

ja_JP.UTF-8 UTF-8

という行のコメントアウトを解除します。(左端の#を消す)
上記が終わったらlocaleを作成します。

# locale-gen

ロケールを/etc/locale.confで設定します。

# echo LANG=ja_JP.UTF-8 > /etc/locale.conf
# export LANG=ja_JP.UTF-8

キーマップの設定

キーマップを日本語キーボードに設定します。

# echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf
# echo FONT=lat9w-16 >> /etc/vconsole.conf

ホストネームの設定

コンピュータの名前を/etc/hostnameに書き込みます。
下記コマンドのechoに続くmyhostnameを実際にPCにつける名前にしてください。

# echo myhostname > /etc/hostname

同じ名前を/etc/hostsにも記述します。

# vi /etc/hosts

/etc/hostsの編集をします。

固定IPを使う場合(192.168.1.2など)

127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
::1 localhost.localdomain localhost
192.168.1.2 myhostname.localdomain myhostname <-追加

DHCPを使う場合

127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
::1 localhost.localdomain localhost
127.0.1.1 myhostname.localdomain myhostname <-追加

ネットワークの設定

有線接続のネットワークの設定を行います。
有線接続を設定する場合、/etc/systemd/network/wired.networkファイルを編集します。

編集の前に、ifconfigかifstatで使用しているPCのネットワークコントローラーを調べます。私の場合はenp0s3でした。

# vi /etc/systemd/network/wired.network

固定IP接続の場合

[Match]
Name=enp0s3

[Network]
Address=192.168.1.2
Gateway=192.168.1.1

DHCP接続の場合

[Match]
Name=enp0s3

[Network]
DHCP=ipv4

networkdデーモンのリロード

ネットワーク設定が完了したら、networkdデーモンを再起動します。
自動で起動するようになっていない場合は、自動起動の設定も行ってください。
まず、exitでchrootを抜け、その次にnetworkdデーモンの再起動と
システムの自動起動を設定してください。

# exit
# systemctl restart systemd-networkd
# systemctl enable systemd-networkd

イニシャルRAMディスクの作成

chrootをします。

# arch-chroot /mnt

RAMディスク作成

# mkinitcpio -p linux

rootパスワードの設定

rootユーザーのパスワードを設定します。タイプミスがないか確認してください。

# passwd

DHCPクライアントサービスの開始

# systemctl enable dhcpcd

ブートローダの設定

ここでは、64bit、UEFIブートでの例を示します。

# pacman -S grub dosfstools efibootmgr
# grub-install –target=x86_64-efi –efi-directory=/boot –bootloader-id=grub –recheck
# mkdir /boot/EFI/boot
# cp /boot/EFI/grub/grubx64.efi /boot/EFI/boot/bootx64.efi
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

intelマイクロコードのインストール

CPUでintelを使っている場合は、マイクロコードアップデートをインストールする必要があります。

# pacman -S intel-ucode

システムの再起動

まず、chroot環境から抜けます。

# exit

次に、/mntにマウントしたパーティションをアンマウントします。

# umount -R /mnt

最後に、マシンを再起動します。

# reboot

これでArch Linuxが起動すれば問題ありません。

お疲れ様でした。